GNU Autotools歴史

Autoconfの誕生

1980年代からUnix人気により、Unixに修正を加えた亜種が増えていった。Unixの亜種はさまざまな差異が存在した。どの亜種でも動作するプログラムを作ろうとすると、差異を詳しく知らなければならない。また、バージョンアップするごとに動向にも気を配る必要があった。亜種間の差異を吸収するためのアプローチが必要になる。

1992年までにポータビリティに関するいくつかのシステム(Autoconf含む)が開発された。機能テストを行うAutoconfが生成するスクリプト(configure)は、Unix亜種がアップデートしてもほぼ問題なく動作したため、今ではAutoconfが一般に使われるようになった。

Automakeの誕生

それでもプログラマはconfigureスクリプトを使うために巨大なMakefile.inファイルを書く必要があった。そうして、1994年にAutomakeが誕生する。開発者はMakefileよりも構文が単純なMakefile.amを書き、AutoconfがMakefile.amを読み取りMakefile.inを生成してくれます。

Libtoolの誕生

Unixシステムが共有ライブラリをサポートするようになった。他のUnix亜種もすぐにサポートしはじめたが、システムに毎に共有ライブラリの生成や使い方が異なった。1996年に、亜種の違いを吸収するLibtoolというツール(シェルスクリプトの集合)が開発された。